2010年08月15日
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戦国魔神ゴーショーグン 時の異邦人(エトランゼ)

Written By: トーノZERO連絡先

スタッフ §

  • 放送局: 劇場版
  • 放送期間: 1985年4月27日公開
  • キャラクターデザイン/総作画監督:本橋秀之
  • 美術監督:新井寅雄
  • 音響監督:松浦典良
  • 撮影監督:橋谷誠一
  • 作画レイアウト:清水恵蔵、平田智浩
  • 作画監督:川筋豊
  • 音楽:あかのたちお
  • 音楽製作:三浦光紀、平田久男
  • 製作プロデューサー:梅原勝
  • プロデューサー:尾形英夫、加藤博
  • ゼネラルプロデューサー:山下辰巳
  • 監督:湯山邦彦
  • 原作・脚本:首藤剛志
  • 製作:徳間康快、佐藤俊彦
  • 企画:徳間書店、葦プロダクション

 WikiPediaより

概要 §

 戦国魔神ゴーショーグンの後日談の映画化です。事故で死にかけた老境のヒロインレミーと彼女が見る幻想の世界を描きます。

感想 §

 戦国魔神ゴーショーグンというのは、もちろんいわゆるロボットアニメです。しかし、後日談でありながら、もはやロボットは出てきません。(厳密には車の中に下げられたアクセサリとしてのみ出てくる。つまりまるで本筋と関係なく活躍しない)

 話は死への恐怖とそれに対する克服という物語に絞られます。ゴーショーグンチームの3人と元敵の幹部3人の計6人が、現実世界と過去の幻想世界に登場します。幻想世界は、中東と宇宙が入り交じったような世界観で、しかも理屈が通りません。死への恐怖が具現化したものだから。一見、別途後日談を描いた小説版の世界のようにも見えますが、それとも違います。

 更に、ヒロインの子供時代の回想もあり、物語が現実世界、幻想世界、回想世界の3つの時代を複雑に往復します。

 ある意味で、1980年代のロボットアニメが到達した1つの頂点がこの作品でしょう。そして、もはやロボットも要らないことがここで証明されています。しかし、実際はそういう心意気を継承する作品はあまり多くなく、依然としてロボットアニメは作られ続け、湯山邦彦監督は今やポケモンの世界に行ってしまいました。